平成25年度 天間舘中学校 第67回 卒業式

 三年生の皆さん、卒業おめでとう。

 保護者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。
 私にとって今年の卒業生は特別な思いがあります。

 皆さんが天間西小学校と天間舘中学校に入学する時、自分が卒業した学校に今度は保護者として入ることができました。

 今では保護者と同じ位にまで背も伸び、顔つきも大人らしくなりました。その成長ぶりは、小学校に入学した時の幼くあどけなかった顔を思い出せないほどです。

 小中学生は体の成長が早く、服も靴もすぐに小さくなりました。小学校の冬の体育の授業で使うノルディックスキーの道具はセットで買うと数万円もします。 

 一年に何回か使うだけなのに、六年間で二・三回買い替えるのは負担だということでPTAで話し合い、小学校を卒業する際に、使う予定のない人に寄付して頂き、十二月の参観日にスキー交換会を行って、買わなくてもスキーの道具を用意できるようになりました。

 皆さんの名前が書かれたスキー板や靴を、皆さんの後輩が今喜んで使っています。

 部活動でも大きな変化がありました。

 それまでは先生が指導してくれていましたが、スポーツ少年団に移行し、保護者が中心となって練習や大会参加を計画しなくてはならなくなりました。

 仕事を調整しながらの指導や支援だったと思います。

 防犯パトロールも試行錯誤を繰り返し、地域住民の協力を得ながら小中PTAが連携して行いました。

 児童生徒と同様、保護者の人数も大幅に減少し、PTAの役員や委員の選出が困難になってきたために、規約を改正し選出方法も見直しました。

 戸惑いながらも何とか時代の変化に対応してきた九年間でした。いろいろな取組みを通じて、多くの保護者や先生方と親交を深めることができたと思っています。

 各分館でも皆さんが行事に参加しただけで、どの人も笑顔になったと思います。中学校を卒業しても地域とのつながりを忘れずに大事にして下さい。

 中学校までは同じ環境で同じ授業を受けてきた皆さんも、これからは自分の目標に向かって、それぞれが違った選択をしていくと思います。自分の将来の目標をいろいろと設定する際に、将来お父さんお母さんになるという目標だけは必ず入れて下さい。

 高校生・大学生・社会人になっても、成績で人と比較されることから逃げることはできません。

 しかし、それに振り回されず、自分を見失うことがないように強い気持ちを持って下さい。

 将来の目標がまだ定まっていない人もまだまだ考える時間はあります。自分自身とよく向き合い、自分をよく理解し、自分が一生の仕事として頑張れると思えるような機会が早く訪れることを願っています。

 何よりも、人生を振り返った時に、よく頑張ったと自分で思えるように日々努力することが大事だと思います。

 皆さんと一緒に活動することも話をすることも顔を合わせることもできなくなりますが、これからの人生、これから皆さんが出会う人から良い刺激や影響を受けて、更に大きく成長することを願っております。

 最後になりますが、町長を初めとする行政関係者の皆様、生徒を温かく見守って下さった地域住民の皆様、九年間PTA活動に協力して下さった保護者の皆様、そして、自分の子どものように育てて下さった校長先生を初めとする教職員の皆様には心から御礼申し上げます。
 卒業される皆さんの新しい生活への旅立ちをお祝いすると共に、今後のご活躍とご健勝を祈り、私のお祝いの言葉と致します。

 

 

             平成二十六年三月十日

             天間舘中学校PTA会長  哘 清悦


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