全日本農民組合連合会の斎藤孝一会長の参加要請があり、6月17日(月)16〜17時の平山幸司参議院議員との懇談会に参加した。
前半30分は平山氏の話を聴き、後半30分は参加者が平山氏に質問した。TPPと原発が主要テーマとなり、最後は選挙情勢について意見交換を行った。
懇談終了後の協議で、全日本農民組合連合会tとして、青森県選挙区は平山幸司氏(生活の党)、比例区は山田正彦氏(みどりの風)を推薦することに決まった。
比例区の山田正彦氏については、牛肉のBSE問題の時もそうだったし、今回のTPPもそうだが、誰よりも日本の農業を守るという強い意志が、その行動から伝わってくる国会議員である。全日本農民組合連合会が、「絶対に当選させたい」と思うのは当然である。
TPPは、リーマンショックで大損したユダヤ金融資本が、日本のお金を巻き上げるために考え出した「日本植民地化政策」であり、交渉に参加して日本が得るものは何もない。
孫崎享氏の「戦後史の正体」を読むと、日米の上下関係と、アメリカに従属する政治家が総理大臣に就任してきたことがよくわかる。その反対に、田中角栄氏や小沢一郎氏のように、本気で日本を良くしようと考え行動する政治家は、マスコミ・検察・裁判所を使って犯罪人に仕立て上げられ、政治ができないようにさせられる。テレビが良く使う政治家は逆に信用できない。
参議院議員選挙青森県選挙区からは、自民党公認の滝沢求氏(県議・54)、波多野里奈氏(元民放アナウンサー・40)、平山幸司氏(生活の党県連代表・43)、吉俣洋氏(共産党県書記長・39)、石田昭弘氏(宗教法人職員・54)、工藤信氏(前農協中央会会長・59)の6人が立候補を予定している。
今回の選挙の5大テーマである原発・辺野古・TPP・消費税・改憲で絞ると、平山幸司氏か吉俣洋氏のどちらかに絞られるが、脱原発の本気度で生活の党に軍配が上がった。
「何を言ってきたか」よりも「何をしてきたか」が大事である。
評価の具体的な中身については別の機会に回す。
いずれにしても、1議席しかない参議院議員に、「嘘つきは自民党の始まり」といわれている自民党公認の候補者を当選させることは、青森県民の恥を内外に晒すことになる。「青森県民はTPP参加に賛成です。」、あるいは、「青森県民は簡単に騙せます。」という誤ったメッセージを発信するようなものである。
「TPP断固反対」と言っている三村知事が、その自民党の候補者を応援するのも矛盾している。国の原子力政策への対応を見れば、そういう人だと思うべきなのかも知れない。
工藤信氏は前青森県農協中央会長の時に話をしたこともあるが、「TPP反対」と強調はしているものの、結果的に自民党候補者が有利になるような出馬をしたことが残念だ。
「農協の理事でも自民党系がおり、平山幸司氏への得票を減らしたい自民党の要請で工藤氏を出馬させた」と推測する人がいるが、そう思われてもおかしくない行動だ。
農家が生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている時に、「助けてあげる!」と言って駆け付けて来て、差し伸べた手で崖から突き落として死なせてしまうような行為である。
農協組織としても彼の推薦を外し、平山幸司氏一本に絞って応援することを決断しなければならないだろう。
大体、TPP賛成の民主党から推薦されて出馬することに矛盾を感じなくてはいけない。
本県選出の4人の衆議院議員も、選挙ではTPP反対と言っていたが、当選後の行動を見る限り、本気で阻止しようとしているようには見えない。党の方針には逆らえないし、党の方針を決める立場にもなければ、影響力もない。よって、工藤信氏も選択肢から外れた。
波多野氏もTPP賛成のみんなの党公認で出馬する時点で選択外。また、青森県でみんなの党はほとんど話題にもなっていないと思う。
幸福実現党公認で出馬する石田氏も選択外。党員以外からの得票はほとんどないと見ている。