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天間西小学校PTA会長として祝辞を述べる最後の卒業式

 六年生の皆さん、卒業おめでとう保護者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。
 昨年は卒業式の一週間前に東日本大震災が発生しました。停電や燃料不足で大変でしたが、それよりも、津波によって多くの命と財産が一瞬にして奪われた被災地の人々の気持ちを考えた時、誰もが心穏やかに過ごすことはできなかったと思います。そのような状況下にあっても、皆さんは、立派に卒業生を送り出しました。

 本校は幸い何事もなく、例年と変わりなく授業や行事を行うことができました。児童も、先生方や保護者に見守られながら、安心感のある中で勉強に励むことができたと思っています。

 しかし私は震災以来、被災地の子ども達のことを気にしてきました。お父さんやお母さんを失った子ども達は今どういう気持ちでいるのだろうか。思い出しては泣いたり悲しんだりしていないだろうか。欲しいものや食べたいものがあっても我慢していないだろうか。授業中先生の話をちゃんと聞けているだろうか。勉強は遅れていないだろうか。心配は尽きませんが、最近被災地を取材したあるテレビ番組を見て、私は安心しました。

 プレハブの集会所に集まって勉強している岩手県の子ども達に、「何を目標に勉強しているの?」と記者が尋ねると、一人の子は「将来は消防士になって人を救いたい」と答え、もう一人の子は、「他の町に負けないような町に復興させたい。」と答えました。

 体格はまだまだ子どもなのに、掲げた目標の大きさに私は驚きました。そして、とても嬉しく思いました。

 神様は乗り越えられる試練しか与えない」と言いますが、この子ども達は人生最大の試練をわずか一年で乗り越え、自らの強い意志で掲げた大きな目標に向かってすでに歩み始めたと感じました。

 大事なものは失ってから気付くものです。彼らは間違いなくそれに気付き確信しています。そして、多くの人命が失われた中で、生きることの意味についても深く考えているのだと思います。彼らの純粋な心がとても強くて優しい心に成長しており、それが学ぶ意欲につながっていることを、被災していない私達がむしろ学ばなければならないと思いました。

 昨年の卒業生には、「勉強は大事なものを守るためにするものだ。テストは常に百点満点を狙うように」と述べました。それに加えて君達には、相手の気持ちを考えれる人になって欲しいと思っています。君達が元気でないとお父さんもお母さんも不安になります。逆に、君達が楽しそうに学校に通うの見るとお父さんもお母さんも安心します。元気がない友達を見たら、その友達の家族の気持ちになってどうか少しでも心配してあげて下さい。

 一人一人がほんの少しずつそういう気持ちを持つことによって、学校はとても楽しい所になります。

 君達であれば必ずそういう学校にできると思います。

 こうして卒業生を前にし、私が祝辞を述べるのも今回が最後となりました。PTA副会長を2年、PTA会長を4年。先生方や保護者の皆さんと課題を見つけたり、目標を定めたり、いろいろ話し合ったりしたこと、何よりも多くの子ども達と関われたことをとても幸せに思っています。また、そういう機会を与えて下さったことにも感謝しております。

 最後になりますが、本校を支援して下さいました地域住民の皆様、行政関係者の皆様、そして、PTA活動にご協力下さり支えて下さいました保護者の皆様と教職員の皆様に、この場を借り厚く御礼申し上げます。

 本当にありがとうございました。

 卒業される皆さんの新しい生活への旅立ちをお祝いすると共に、今後のご活躍とご健勝を祈り、私のお祝いの言葉と致します。

     平成二十年三月十七日

     天間西小PTA会長  哘 清悦


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