天間舘中学校 平成27年度 第68回入学式

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 保護者の皆様にも心からお祝い申し上げます。

 中学校に入学して小学校と大きく変わることと言えば、制服で授業を受けること、教科毎に教える先生が替わること、全員が部活動を行うこと、三年後に卒業する時は、進路が皆それぞれ異なることです。

 学校は勉強が一番大事ですが、生徒会や委員会の活動、運動会、中体連、文化祭などの行事もとても大事です。

 自分達で目標を設定し、自分や友達の性格を把握し、その中で自分の役割を見つけ、友達のミスはカバーし、全員でやり遂げる力を付けて欲しいと思っています。

 この天間舘中学校もあと二年で閉校となります。

 二年後に開校する天間林中学校は無落雪屋根の二階建て・冷暖房・床暖完備で最高の校舎となります。

体育館、陸上競技場、野球場、テニスコート、温水プールなど、これだけ充実した体育施設を日常的に使える中学校は、全国的に見てもそうないと思っています。

 この二年間は、新校舎の建設に携わる方々も忙しくなりますが、本校の先生も保護者も大変忙しくなります。

 中学校の統合に向けて、校章・校歌・制服・授業・部活動・委員会などの学校関係の他に、PTAも規約や活動内容など決めていかなければならないことが多々あります。

 今年度から二年間、本校が中部上北研究委託校になっており、来年度の教科発表会では社会・数学・英語の教科について発表することになっていて、今年度はその準備で忙しくなります。

七戸町連合PTAの事務局校も今年度から二年間本校が務めることになっています。学校保健会と協力しながらPTA研究大会を開催しますが、その日に行う学校保健発表会でも本校が発表することになっております。

来年度の閉校式や天間舘中学校同窓会が計画している天間舘中学校七十周年記念事業などにも、本校PTAも積極的に協力していかなければなりません。

これだけの仕事がこの二年間に本校に集中すると聞いた時、可能であれば、七戸町連合PTAの事務局校だけでも順番を替えてもらいたいという思いも抱きました。

しかし、自分が全力を尽くす前に他の人に安易に頼るのは良くないと思い考え直しました。

困難が訪れた時にそれから逃げる方法を考えるのではなく、その困難を乗り越える方法を考えるべきではないか。 そして、我々大人が挑戦する姿を子どもに見せることによって、子どもも失敗を恐れずに挑戦するようになるのではないかと思いました。

町では地域住民の要望に応え、立派な校舎を建設するために関係者が一丸となって頑張っています。その校舎に似合う学校にするためにも、この二年間で、生徒・先生・保護者全員が今まで以上に頑張らなければなりません。

私もPTA会長として全力で頑張りますが、PTA会員皆様のご協力をこの場を借りてお願い致します。

新入生及び在校生の皆さんにもお願いがあります。

 授業を受けた時に、自分が分かってもまだ分からないでいる友達がいたら先生の代りに教えてあげて下さい。

 皆さん一人一人がミニ先生になって勉強の成績も優秀な学校だと言われるようになれば、天間林中学校の立派な校舎よりも、授業の様子を視察したいという人がたくさん増えると思います。またそれが私の夢でもあります。

新入生の皆さんがこれから過ごす三年間が、皆さんの人生で最も楽しかったと思えるような中学校生活となることを祈念し、私の祝辞とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

 

 

             平成二十七年四月七日

             天間舘中学校PTA会長  哘 清悦


PTAだより「アカシア」:地区代表選出方法の改善

地区代表選出方法の改善

                  PTA会長 哘 清悦 

 

 年度末のPTA役員会の大きな議案は次年度の役員選出だ。7人の地区代表がそれぞれの方法で選出してくれたが、現地区代表が次の地区代表を見つけるということが相当負担になっていることが確認できた。

 天間林地区は旧小学校区を単位とした分館組織がまとまっていたので、小中学校PTAや子ども会の役員は各地区で選出してきた。

 しかし少子化でそれが困難となり、小中学校とも現在の役員選出方法に変えた。

 専門委員会と学年委員会は保護者の意向を基に名簿を見ながら調整して選出できるようになったが、地区代表はそうしていなかった。

 そこで今年度は地区代表の選出もその方式に改めたところ、スムーズに選出することができた。

 多忙な教職員とPTA役員の負担を減らすために、今年度は歓迎会や懇親会も行わなかった。親睦を深めることは大事ではあるが、負担とのバランスも考慮する時代になったと思う。

 私の十年間のPTA活動は改善の連続だった。少子化を筆頭に、それだけ時代の変化が大きいということだと思う。

 中学校統合まで2年。私が天中PTAで活動できるのはあと1年。会員全員が協力し合うPTAをめざし、

最後まで改善に取り組んでいきます。

 子どもは親の背中を見て育ちます。PTAがより高い目標に向かって頑張る姿を見せることが、子ども達の成長につながることを信じて共に頑張っていきましょう。


天間舘中学校 平成26年度 第68回入学式

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 保護者の皆様にも心からお祝い申し上げます。

 新入生の皆さんは、今日から天間舘中学校の生徒として三年間過ごすことになります。

 小学校と大きく変わることと言えば、制服で授業を受けること、教科毎に教える先生が替わること、全員が部活動を行うこと、三年後に卒業する時は、進路が皆それぞれ異なることです。

 先月卒業した生徒も、今日はそれぞれの高校の入学式に出席し、新たな高校生活に向けて気持ちを引き締めていることと思います。卒業式で大粒の涙を流していたのがとても印象に残っています。離任式では転任された先生が多かったこともあったとは思いますが、卒業式の時よりも、先生も生徒も泣いたと聞いています。

 嬉しいことも、悔しいことも、悲しいこともいろいろあったと思いますが、卒業する時に三年間を振り返り、どの思い出も楽しく懐かしく感じて感極まったのだろうと思います。

 PTA会長として学校運営に協力できることは極僅かしかありませんが、先生も生徒もこの天間舘中学校で一緒に過ごすことができて良かったと思ってもらえる学校

だということを感じることができ、とてもありがたいと思っています。

 学校は点数で評価される各教科の勉強が主ではありますが、点数で評価されない活動で能力を発揮できるようになることも大事だと思います。

 生徒会、委員会、運動会、中体連、文化祭など、自分たちで目標を設定し、自分や友達の得意・不得意を把握し、その中で自分の役割を見つけ、自分の責任をしっかりと果たし、友達の遅れや失敗はカバーし、全員でやり遂げる力を付ける機会が、学校の行事にはたくさんあります。

 五月には運動会があります。三年生は最上級生として卒業した先輩の良かったところを受け継ぎ、それに自分たちの持ち味をプラスして、下級生をしっかりと指導して、昨年より生徒数が少ないことを感じさせないような運動会にしてくれることを期待しています。

 二年生と一年生の皆さんは、自分たちが三年生になった時には、先輩を超える結果を出せるように、先輩の良いところをどんどん吸収し、日々能力を高めて行って下さい。

 これまでの六十七年間に、七六七五人の卒業生を送り出したこの天間舘中学校も、三年後の平成二十九年三月で閉校することが決まっています。

 先日行われた天間舘中学校の同窓会でも、楽しかった思い出がたくさん詰まっている天間舘中学校への感謝の気持ちを表すための記念事業を何かやりたいという話を皆でしました。

 PTAとしても残りの三年間、生徒・先生・保護者・地域住民に楽しい思い出が残るような活動をしたいと考えています。また、地域住民の多くが同窓会の会員でもあるので、同窓会とも連携して記念事業を成功させたいと思っています。

 何れにしても私が一番願うことは、校舎・体育館・グランドに、生徒と先生の元気な声が響きわたり、毎日笑い声が聞こえてくる天間舘中学校であり続けることです。

 一日一日を大事に過ごし、皆さんが卒業する時に、「よく頑張った」と自分を褒めれるような中学校生活を送るれることと、これから過ごす三年間が、皆さんの人生で最も楽しかったと思えるような中学校生活となることを祈念し、私の祝辞とさせて頂きます。

本日は誠におめでとうございます。

 

 

             平成二十六年四月七日

             天間舘中学校PTA会長  哘 清悦

 

 


平成25年度 天間舘中学校 第67回 卒業式

 三年生の皆さん、卒業おめでとう。

 保護者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。
 私にとって今年の卒業生は特別な思いがあります。

 皆さんが天間西小学校と天間舘中学校に入学する時、自分が卒業した学校に今度は保護者として入ることができました。

 今では保護者と同じ位にまで背も伸び、顔つきも大人らしくなりました。その成長ぶりは、小学校に入学した時の幼くあどけなかった顔を思い出せないほどです。

 小中学生は体の成長が早く、服も靴もすぐに小さくなりました。小学校の冬の体育の授業で使うノルディックスキーの道具はセットで買うと数万円もします。 

 一年に何回か使うだけなのに、六年間で二・三回買い替えるのは負担だということでPTAで話し合い、小学校を卒業する際に、使う予定のない人に寄付して頂き、十二月の参観日にスキー交換会を行って、買わなくてもスキーの道具を用意できるようになりました。

 皆さんの名前が書かれたスキー板や靴を、皆さんの後輩が今喜んで使っています。

 部活動でも大きな変化がありました。

 それまでは先生が指導してくれていましたが、スポーツ少年団に移行し、保護者が中心となって練習や大会参加を計画しなくてはならなくなりました。

 仕事を調整しながらの指導や支援だったと思います。

 防犯パトロールも試行錯誤を繰り返し、地域住民の協力を得ながら小中PTAが連携して行いました。

 児童生徒と同様、保護者の人数も大幅に減少し、PTAの役員や委員の選出が困難になってきたために、規約を改正し選出方法も見直しました。

 戸惑いながらも何とか時代の変化に対応してきた九年間でした。いろいろな取組みを通じて、多くの保護者や先生方と親交を深めることができたと思っています。

 各分館でも皆さんが行事に参加しただけで、どの人も笑顔になったと思います。中学校を卒業しても地域とのつながりを忘れずに大事にして下さい。

 中学校までは同じ環境で同じ授業を受けてきた皆さんも、これからは自分の目標に向かって、それぞれが違った選択をしていくと思います。自分の将来の目標をいろいろと設定する際に、将来お父さんお母さんになるという目標だけは必ず入れて下さい。

 高校生・大学生・社会人になっても、成績で人と比較されることから逃げることはできません。

 しかし、それに振り回されず、自分を見失うことがないように強い気持ちを持って下さい。

 将来の目標がまだ定まっていない人もまだまだ考える時間はあります。自分自身とよく向き合い、自分をよく理解し、自分が一生の仕事として頑張れると思えるような機会が早く訪れることを願っています。

 何よりも、人生を振り返った時に、よく頑張ったと自分で思えるように日々努力することが大事だと思います。

 皆さんと一緒に活動することも話をすることも顔を合わせることもできなくなりますが、これからの人生、これから皆さんが出会う人から良い刺激や影響を受けて、更に大きく成長することを願っております。

 最後になりますが、町長を初めとする行政関係者の皆様、生徒を温かく見守って下さった地域住民の皆様、九年間PTA活動に協力して下さった保護者の皆様、そして、自分の子どものように育てて下さった校長先生を初めとする教職員の皆様には心から御礼申し上げます。
 卒業される皆さんの新しい生活への旅立ちをお祝いすると共に、今後のご活躍とご健勝を祈り、私のお祝いの言葉と致します。

 

 

             平成二十六年三月十日

             天間舘中学校PTA会長  哘 清悦


PTAだより「アカシア」:子育ての時期も「光陰矢のごとし」

子育ての時期も「光陰矢のごとし」

                   PTA会長  哘 清悦


 子どもから教科書を借りて、昔習ったことを思い出しながら子どもに勉強を教える。

 自分のスポーツ経験を活かし、子どもが大会で良い結果を出せるように指導する。

 規則正しい生活習慣を身に付けさせる。

 テストや受験の前はテレビを付けず、子どもが勉強に集中できる環境を家族で作る。

 これが私が父親としてできると思っていたことだったが、実際は、教科書を借りて開いて見ることもなく、部活動の練習はおろか、最後の中体連の応援にも行けず、生活は子どもよりも自分の方が不規則で、テストの日がいつかも覚えておらず、「宿題はやったか」と声をかけるのがやっとだった。

 子どもにしてあげたいと思っていたことがほとんどできなかったことを痛感している。二度とない子育ての時期は、思い描いていた父親像とかけ離れた父親で終わってしまった。

 子どもと共に過ごす時間の貴重さを今しみじみと感じているが、それでも今年度は楽しい思い出を結構残すことができた。

 1年生の学年行事のソフトバレーでは、私の安定したサーブのせいで点差が開き過ぎ、場をしらけさせてしまった。
 次の試合では1年男子が劇的な逆転勝利を収めたので非常に盛り上がった。

 3年生の学年行事は、五所川原市に行き、津軽金山焼を体験した。私はこれから毎日使う茶碗を作るつもりで真剣に取り組んだが、文化祭で展示されていた自分の歪んだ茶碗を見て、すっかりその気をなくした。

 今思えば仕事よりもPTA行事を優先させて参加して本当に良かったと思っている。

 保護者の皆さんには、PTA活動を利用し子どもと過ごした楽しい思い出を、一つでも多く残して欲しいと思っています。 


全員が全部楽しめた天中祭

全員が全部楽しめた天中祭

                 天中PTA会長  哘 清悦


 今年は合唱コンクールを最初に行い、次に学級展示の鑑賞と飲食、最後に総合学習と芸能の発表という日程で進められた。

 自分の役割をこなすだけでも忙しい生徒・先生・保護者も、全員が同じ会場でじっくりと観ることができてとても良かった。

 生徒による歌ったり踊ったりの芸能発表では、天中AKBの完成度が高くて見応えがあった。生徒の表現力をより引き出すために、音響と照明の機器を充実させたいと思った。


廃品回収を終えて

廃品回収を終えて

                 天中PTA会長  哘 清悦


 天中PTAと3年生による廃品回収は、今年は雨に降られたものの、全員一丸となって達成することができた。親と並ぶほどに背が伸びた3年生は、保護者並の戦力だった。 

 地域住民にも定着してきたようで、溜めて置いてくれる家や事業所がある。高く積まれている段ボールや古新聞を運び出すと広いスペースが現れ、お互いにさっぱりとした気分になる。皆さん、本当にご苦労様でした。


天間舘中学校PTAだより「アカシア」

子どもと共に「幸せ」を求めるPTA

                    PTA会長 哘 清悦 


 ついこの間入学したと思っていた長男が、もう3年生になってしまった。宿題を見てあげることもできず、勉強を教えることもできないでいるうちに、進路を決めなくてはならない時期になってしまった。

 孫の成長を見ながら暮らせる高齢者は幸せだと思うが、七戸町に限らず、高齢者の一人・二人世帯が増えている。

 子どもの進路の選択は、子どもの生活だけではなく家族の生活をも左右する。選択次第では、経済的負担や、離れ離れで暮らすことも覚悟しなければならない。

 子どもよりも数十年多く積んできた人生経験は貴重だ。先生方も含め我々保護者は、自分の経験の中で、生きて行く上でとても大事だと実感したことを、自分の言葉で子どもに伝えた方が良いと思う。

 いずれにしても、子どもの進路決定に当たっては、丁度良い機会だと思って、家族全員でとことん話し合ってもらいたい。

 私が八戸高専3年生の夏休みに出された倫理社会の宿題のテーマが、「私の幸福論」だった。原稿用紙2枚書けば済むのに、いくら考えても書けなかった。苦し紛れでようやく書いたのが、「新しい家に住んで、車はソアラに乗ること」程度の内容だった。

 それ以来「私の幸福論」が、時々私の頭の中に現れる。そして、「あなたは今幸せですか?」、「どういう状態であればあなたは幸せですか?」と問い掛けて来る。

 子どもと将来について話をする時は、一人一人が「幸せ」を意識して考えることを勧めたい。それまであまり意識していなかったものが、とても大事に思えるようになるかも知れません。

 先ずは、学年行事・廃品回収・天中祭を成功させましょう。そして反省会では、幸福論について大いに議論しましょう。


平成25年度 天間舘中学校 第67回 入学式

 41名の新入生の皆さん、入学おめでとう
 保護者の皆様にも心からお祝い申し上げます。

 新入生の皆さんは今日から天間舘中学校の生徒として3年間過
ごすことになります。小学校と大きく変わることと言えば、制服で
授業を受けること、教科毎に教える先生が替わること、スポーツ少
年団から部活動へ、指導は先生が行うこと、3
年後に卒業する時は、進学する高校が皆それぞれ異なることです。


 先月この天中を卒業した41
名の生徒は、第一志望の高校を受験
して、全員見事合格しました。先生方の熱心な指導によることは勿
論ですが、何よりも生徒一人一人が自分の将来の目標に向かって頑
張った結果ではないかと思っています。

 3年生の皆さんはそのような先輩の姿を二年間見ています。
 今年の運動会、中体連、文化祭などでは、先輩を超えるような活
躍をすることを期待しています。

 2年生と1年生の皆さんもそうなれるように、先輩の良いところ
をどんどん吸収し、日々能力を高めて行って下さい。

 人口減少・少子高齢化という言葉が、頻繁に使われるようになり
ました。
 私が32年前に天中に入学した時は、120名近くいました。

 2010年に16,759人だった七戸町の人口が、30年後の
2040年には、8,993人まで減少すると推計されています。
 今後更に児童生徒が減少すると推計される中で、現在、学校の統
廃合と校舎の建て替えが議論されております。

 現実を直視し、将来の子どもたち、先生、保護者、地域住民の皆
様から、あの時の判断は的確であったと評価されるように、今保護
者である我々がしっかりと判断しなければならないと思っています。

 PTA会長として、PTAの総意を町にしっかりと伝えなければ
と考えておりますので、保護者の皆様には、その最重要課題につい
て、自分の考えを整理しておいて下さることをお願い致します。


 生徒の皆さんは、天間西小学校で6年間、体育館の壁に大きな字で、「目標のある子はけっしてくじけない」と書かれた標語を見な
がら育ちました。

 皆さんにはいろいろな目標があると思いますが、私から一つお願
いがあります。

 大人になったら必ず、お父さんお母さんになるという目標を持っ
て下さい。


 PTAを日本語で言うと、父母と教師の会となります。
 今年度私がPTA会長を務めることになりましたが、PTA会長
になることは難しいことではありません。指名された時に断らなけ
ればなれます。自分で立候補すれば間違いなくなれます。

 しかし、PTA会長になるためには、PTA会員になれなければ
ならず、そのためには結婚し、お父さんお母さんにならなければな
りません。
 私の場合は、その方がむしろかなり困難だったように思います。


 皆さんが今こうして存在しているのは、皆さんのお父さんとお母
さんが、お父さんお母さんになるという目標を持ち、決してくじけ
ることなく、その目標を達成したからであり、皆さんのお爺さんお
婆さんもそうしてきたからです。
 ご先祖様から綿々と途切れることなく繋いで来たからこそ、今の
皆さんが生まれて来れたのです。

 これまで44年間生きてきて、学校の成績や職業の選択よりも、
これが一番大事な事だと思えるようになりました。

 皆さんがお父さんお母さんになれた時に、今度は子どもを育てる
力が求められます。 

 勉強や部活動の指導を通じて、先生方がその時のために、皆さん
の頭と体と心を鍛えてくれますので、そのように理解して頑張って
下さい。

 これから過ごす3年間が、皆さんの人生で最も楽しかったと思え
るような中学校生活となることを祈念し、
私の祝辞とさせて頂きま
す。

 本日は誠におめでとうございます。

             平成25年4月8

             天間舘中学校PTA会長  哘 清悦


天間西小学校PTA会長として祝辞を述べる最後の卒業式

 六年生の皆さん、卒業おめでとう保護者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。
 昨年は卒業式の一週間前に東日本大震災が発生しました。停電や燃料不足で大変でしたが、それよりも、津波によって多くの命と財産が一瞬にして奪われた被災地の人々の気持ちを考えた時、誰もが心穏やかに過ごすことはできなかったと思います。そのような状況下にあっても、皆さんは、立派に卒業生を送り出しました。

 本校は幸い何事もなく、例年と変わりなく授業や行事を行うことができました。児童も、先生方や保護者に見守られながら、安心感のある中で勉強に励むことができたと思っています。

 しかし私は震災以来、被災地の子ども達のことを気にしてきました。お父さんやお母さんを失った子ども達は今どういう気持ちでいるのだろうか。思い出しては泣いたり悲しんだりしていないだろうか。欲しいものや食べたいものがあっても我慢していないだろうか。授業中先生の話をちゃんと聞けているだろうか。勉強は遅れていないだろうか。心配は尽きませんが、最近被災地を取材したあるテレビ番組を見て、私は安心しました。

 プレハブの集会所に集まって勉強している岩手県の子ども達に、「何を目標に勉強しているの?」と記者が尋ねると、一人の子は「将来は消防士になって人を救いたい」と答え、もう一人の子は、「他の町に負けないような町に復興させたい。」と答えました。

 体格はまだまだ子どもなのに、掲げた目標の大きさに私は驚きました。そして、とても嬉しく思いました。

 神様は乗り越えられる試練しか与えない」と言いますが、この子ども達は人生最大の試練をわずか一年で乗り越え、自らの強い意志で掲げた大きな目標に向かってすでに歩み始めたと感じました。

 大事なものは失ってから気付くものです。彼らは間違いなくそれに気付き確信しています。そして、多くの人命が失われた中で、生きることの意味についても深く考えているのだと思います。彼らの純粋な心がとても強くて優しい心に成長しており、それが学ぶ意欲につながっていることを、被災していない私達がむしろ学ばなければならないと思いました。

 昨年の卒業生には、「勉強は大事なものを守るためにするものだ。テストは常に百点満点を狙うように」と述べました。それに加えて君達には、相手の気持ちを考えれる人になって欲しいと思っています。君達が元気でないとお父さんもお母さんも不安になります。逆に、君達が楽しそうに学校に通うの見るとお父さんもお母さんも安心します。元気がない友達を見たら、その友達の家族の気持ちになってどうか少しでも心配してあげて下さい。

 一人一人がほんの少しずつそういう気持ちを持つことによって、学校はとても楽しい所になります。

 君達であれば必ずそういう学校にできると思います。

 こうして卒業生を前にし、私が祝辞を述べるのも今回が最後となりました。PTA副会長を2年、PTA会長を4年。先生方や保護者の皆さんと課題を見つけたり、目標を定めたり、いろいろ話し合ったりしたこと、何よりも多くの子ども達と関われたことをとても幸せに思っています。また、そういう機会を与えて下さったことにも感謝しております。

 最後になりますが、本校を支援して下さいました地域住民の皆様、行政関係者の皆様、そして、PTA活動にご協力下さり支えて下さいました保護者の皆様と教職員の皆様に、この場を借り厚く御礼申し上げます。

 本当にありがとうございました。

 卒業される皆さんの新しい生活への旅立ちをお祝いすると共に、今後のご活躍とご健勝を祈り、私のお祝いの言葉と致します。

     平成二十年三月十七日

     天間西小PTA会長  哘 清悦


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